新型コロナウィルス(マジュロ環礁内入港漁船における国境感染事例1件の新規発生:7月20日付マーシャル保健・福祉省発表)

令和4年7月22日
●7月20日、マーシャル保健・福祉省は、海事作業部会と共に、国境感染事例として、マジュロ環礁内停泊中漁船の乗組員1名から新型コロナウイルスの感染が確認された旨の報道発表を行いました。
●本事案は国境感染事例であり、マーシャル国内での市中感染は確認されていないとのことです。
●本発表の本文は以下URL(保健福祉省Facebookページ)よりご確認ください。
https://www.facebook.com/photo?fbid=415417313949212&set=pcb.415382400619370

本件発表の概要は以下のとおりです。

1 マーシャル保健福祉省及び海事作業部会は、指定の国境検疫手順に従い実施されたマジュロ環礁入港時検査で、同環礁内停泊中の当地民間漁業関連企業所属の延縄漁船(FV Hua Nan Yu 703号)の乗組員1名から新型コロナウイルスの感染が確認されたことを国境感染事例として通報する。同漁船は、同企業所属の別の延縄漁船(FV Hua Nan Yu 702号)と共に24日前にパラオを出港、指定の国境検疫手順に従い全乗組員のワクチン接種を完了し、パラオ出港前に感染検査陰性証明を提出済みであった。

2 感染が確認された上記乗組員1名の他、入国に際し、6名から陽性反応がでたが、いずれも回復済み、即ち過去の感染に起因する反応であり、他者への感染の恐れはない。

3 同2隻は、環礁内の安全な場所において14日間停留し、海上安全タスクフォースの監視下に置かれる。その後、感染が確認された乗組員1名については、改めて検査をが行われる。

4 この他、緊急に対処が必要であった上記漁船(FV Hua Nan Yu 703号)の別の乗組員1名が国立マジュロ病院に緊急搬送され緊急治療室(ER)にて処置を受けたが、同人はPCR検査及び迅速抗原検査いずれも陰性、他者への感染の恐れはなかった。治療後、再検査を経て感染性がないことを確認の上帰船しており、濃厚接触者としてのみ扱われている。予防措置としてERは20日午後、短時間閉鎖された。

5 マーシャル国内においては、引き続き市中感染は発生してない。海事部門の検疫手順は、リスクを特定し、軽減するために定められている。

6 現在マーシャルでは、生後6ヶ月以上の者が新型コロナワクチンの接種対象となっている。ブースター接種が対象の全ての者については、ブースター接種が強く推奨される。