相馬大使による新年の挨拶

令和8年1月1日
新年明けましておめでとうございます。
着任の際に御挨拶に続き、改めて新年の御挨拶を申し上げます。
特に、在留邦人の皆様におかれましては、日頃の大使館の諸般の活動に御理解・御協力を頂きまして、心より感謝申し上げます。
 
昨年一年間は、新たな環境の中、時に戸惑いつつも、皆様の御協力・御助言を頂きながら、私なりに様々な活動に取り組んでまいりました。
昨年3月にはハイネ大統領の訪日の機会に当時の石破総理との首脳会談が実現し、両国が歴史的に培ってきた深い「キズナ」の下、基本的な価値と原則を共有する大切な友人であることを改めて確認する機会となりました。また、5月には生稲晃子外務大臣政務官(当時)を当地でお迎えし、大統領をはじめとするマーシャル諸島共和国の要人との会談や在留邦人の皆様との意見交換の機会を得ることが出来ました。さらに、9月4日の大阪・関西万博におけるマーシャル諸島共和国のナショナルデーに際し、ジェス・ガスパー・ジュニア文化大臣をはじめとする代表団の派遣も実現し、両国関係を一層深める機会となりました。
幸いなことに、我が国が地道に取り組んできた経済協力の成果として、幾つかの大型案件の引渡し(マジュロ貯水池、海上警察庁舎等)も実現しました。また、JICA専門家・ボランティアの皆様の日頃の活動は当地の多くの方々から称賛の言葉を頂き、非常にありがたく思っております。
 
目を世界に転じてみると、我が国を取り巻く環境は、今更ながら、様々な意味で大きな変化の波に洗われております。AIをはじめとする技術革新が進展する中、そして引き続き世界秩序が不安定化し、国際環境が流動化する中で、安全保障や経済的繁栄、自由・民主主義といった普遍的な価値の実現という国際社会で広く共有されている目標も、今までのような考え方に依拠しているだけでは実現が難しい局面に差しかかっているようです。
 
いきなり大きな話になりましたが、気候変動や人口流出といった、ここマーシャル諸島共和国において日頃の活動において接する様々な問題・状況を見るにつけ、国土や人口の大きさの違いはあっても、国家の目標を実現する難しさをひしひしと感じます。それらは今申し上げた世界の動きと無縁ではありません。
 
それだからこそ、私も、我が国とマーシャル諸島共和国との共通・類似の課題を共に悩み考え、お互いの関係を更に深めていく必要があると実感しております。志を同じくする国々との協力・連携もしっかり行いながら、館員共々、本年も引き続き一つ一つの外交活動に真剣に取り組んでまいりたいと思います。
 
これからもどうぞ宜しくお願い申し上げます。
令和8年(2026年)が皆様にとりまして実りの多い一年となることをお祈り申し上げます。
 
駐マーシャル諸島共和国特命全権大使
相馬 弘尚